丸子ぽろり。(長野上田の観光さがし)

長野県上田市にある丸子地域の観光を調査、発掘していきます。地域おこし協力隊のお仕事です。(ときどき趣味の話も)

~Summer あなたの心の故郷に~ 狐塚ほたるの里

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やってきましたよ農作業!!

 

鹿教湯温泉で開催されている酒米づくりのイベント、

「お米のお兄さんプロジェクト」に参加してきましたよ。

 

幸運にも快晴に恵まれまして、青空のもと汗を流してきました。

このプロジェクトで作られたお米が、以前紹介した『甘酒アイス』や、『互(ご)』というお酒になるわけです。

 

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今年の秋には、「稲刈り」の作業もあるそうですので、そちらの方にも参加いただければ幸いですね!

 

 と、田植え作業も予定よりはるかに早く終わり、どうやってお茶を濁すか談笑していたところ、聞き慣れない妙な音が。

 

 

「ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ…」

 

 

かなり独特な鳴き方ですが、そうです。

 

既にセミが鳴き始めていることに驚きました。

 

 

もう夏なのか! 

温暖化やべえな!! 

日本の四季とはなんだったのか!!

 

 

とヒステリックな想像が一瞬よぎりましたが、5月の時点でなく蝉の種類もいるんですよね。

 

たしか、ハルゼミ!!

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図鑑/エゾハルゼミ

 

蝉って夏の風物詩ってイメージがありますけど、ハルゼミは早い種類なら4月から鳴き始めるんですよね。

なにせ名前がハルゼミですからね。

なんか、学習塾の集中強化月間みたいな感じもするけど。

 

ちなみに、上の画像の「エゾハルゼミ」は5月頃から鳴きはじめるそうです。

 

図鑑にも、

関東以南でも800~1000mを越える山地のブナ林で5月中旬以降に出会うセミはエゾハルゼミの可能性が高い。

 

と書かれていますし、まず間違いなく鹿教湯温泉でいま鳴いている種類はコイツでしょう。

 

 

さて、近況報告も終わったところですが、まあやっぱりですよ。

 

長野県にとって夏とは、大きな観光シーズンの訪れも意味しています。

 

特に避暑地としての活用や、その豊富な自然を活用したアクティビティも注目されていますね。

 

都会はきらびやかで華やかですが、明るすぎて空を見上げても星空が見えない。

 

「何もないからこそいい」

 

なんてよく言いますが、案外そういったところが長野県を始めとした田舎の魅力なんでしょうね。

特に夏は、なんとも言えない望郷の思いというか、 ノスタルジックを感じずにはいられません。

 

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狐塚ほたるの里

そんな都会の光の中に消えてしまったものの一つとして、有名な虫がいますね。

そう「蛍」です。

 

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虫嫌いの人でも、蛍はけっこう好きって方多いんじゃないでしょうか?

 

いくつもの俳句や和歌、小説や映画などの創作物の題材としても有名で、初夏の風物詩として多くの人々に愛されてきた虫です。

 

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

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川のせせらぎに、美しいぽうっとした灯り。そしてその儚さ。

 

『鳴く蟬(せみ)よりも鳴かぬ蛍(ほたる)が身を焦がす』

 

控えめで、散り際を愛する傾向にある日本人にとっては、その存在は特別なものなのでしょう。

 

 

そんな自然資源の代表格である蛍ですが、上田市の中で比較的鹿教湯から近い場所に蛍の名所があるのです。

 

その名も、狐塚ほたるの里

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見頃になるのは、6月の中旬から下旬までの約一週間ほどです。

 

やっぱり蛍。なんとも儚い期間ですね。

 

周囲が竹やぶなどで囲われ、背の高い草木に沿うように蛍が乱舞する様子が、全国的に見ても珍しいと評判です。

狭いので、密集したところを見れるというわけですね。

 

まさに自然が作り出す芸術です。

 

 

場所自体は「塩田」という丸子地域の下の方にあるので、鹿教湯温泉からだと車で40分程度でしょうか。

 

鹿教湯温泉からは観光協会に「ほたる鑑賞ツアー」のご予約をいただくことで、19:00鹿教湯温泉発でバスにのることができます。

 

日没、蛍の明かりが見えるようになってからが見頃です。

 

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きちんとボランティアの方が沢を整備しており、蛍が生息できる場所を確保しています。

しかしこの狐塚も一時は約2500匹もの大量のホタルが飛び交う場所だったのですが、年々数を減らしてしまっている状況です。

 

そのため狐塚では、以下のことを守って鑑賞するように義務付けられています。

 

1 ホタルは絶対に採らないでください。
2 フラッシュを使っての撮影はご遠慮ください。
3 塩川狐塚沢への道中は、車も通りますのでお気をつけください。
4 遊歩道内は誘導灯などがありますが暗く高低差があります。歩きやすい服装、靴でお出かけください。
5 塩川狐塚沢周辺は住宅地ですのでお静かにご鑑賞ください。
6 ごみは必ずお持ち帰りください。

 

特に赤の文字の部分は、蛍が減る原因になりますので、狐塚の維持には重要です。

もちろん夜中の鑑賞になるので、他の3つもお気をつけください。

 

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蛍がどのタイミングで大量発生するのかは断定できませんが、下記のサイトによると、6月20日より少し後が見どころになるのではないでしょうか。

 

狐塚ほたるの里/上田市役所

 

心配でしたら、丸子の地域自治センターか鹿教湯温泉観光協会に連絡するのがいいと思います。

 

 

丸子地域自治センター産業観光課 0268-42-1048

鹿教湯温泉観光協会 0268-44-2331

 

 

蛍の生態

せっかくなので、蛍についての簡単な情報でも書いておきましょうか。

これを機に蛍を好きになって、 丸子に来てくれるなんて風になれば嬉しいですしね。

 

まず蛍とは「螢」という漢字でした。頭に火が2つなので、成り立ちがわかりやすいですよね。ちなみに英語圏では「fire fly」と呼ばれています。

炎しか照明がない時代の人達は、自然に光といえば火をイメージしたのかもしれませんね。

 

そんな蛍ですが、日本に40種類ほど。

世界では2,000種類程度の仲間がいることが報告されています。

 

その中でも日本に馴染み深い蛍と言えば、

 

ゲンジボタル

ヘイケボタル

「ヒメボタル」

 

の三種でしょうか。

どれも武士に関係している名前なのが面白いですよね。

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上(左)からゲンジ、ヘイケ、ヒメ 陸生ホタル生態研究会

 

 

ゲンジボタル」と「ヒメボタル」は日本固有の種類です。

 

蛍と言えば幼虫と成虫で姿が違い、幼虫は水の中に住んでいるイメージがあるかもしれませんが、実は水場で生活しているホタルの種類はかなり珍しくて、ほとんどの種類が陸に住んでいます。

 

上の中では「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」がそれに当てはまりますね。

日本にはあと一匹だけ水場に生息する蛍がいますが、「クメジマボタル」という沖縄の久米島にのみ住む特別天然記念物なので、

川の近くにいる蛍を見かけたら、まず間違いなくこの2匹だと思っていいでしょう。

特に「ゲンジボタル」はきれいな川でないと住めません。

 

 

そして蛍といえば、なんといってもあの美しい光です。

いったいどういう原理で光っているのでしょうか?

 

ちょこちょこと調べてみると、ホタルの体内にある「ルシフェリン」が「ルシフェラーゼ」という物資によって酸化し、「オキシルシフェリン」が発生することで発光するらしいですね。

 

 

話しているだけで舌を噛みそうな名前ですし、聞いているだけで眠たくなるような話題です。

 

詳しいことはパラメディックお姉さんに聞きましょう。

 

www.youtube.com

 

つまり食べたらバッテリーが回復するってことか。

 

 

つまり熱をもたない「生物発光」なわけです。

あのお祭りやライブの時に売られている、

ポキっと折るだけで、光を発するルミカライトって棒を皆さんも見たことがあると思います。

 

 

その光り方は種類によって違ううえに、特に「ゲンジボタル」は東日本だと4秒間隔くらいで点滅するのに対し、西日本だと2秒間隔と早くなります。

そもそも蛍は、相手の光り方で種類を識別しているので「ゲンジ」と「ヘイケ」が間違う心配もないわけです。

 

ただし人工の光(懐中電灯や車の光)は眩しすぎて、蛍にとって甚大な影響を与えてしまいます。

基本的には、ホタル観賞の際は光を消して鑑賞するのがマナーです。

 

 

ちなみに種類にもよりますが、幼虫や蛹の状態でも薄っすらと光ったりしてます。

川底に目をこらして見てみると案外見つかるかもしれません。

 

 

最後に、蛍といえばその寿命の短さ。

 

飼育下と自然界で1週間くらい違うとも聞きますが、基本的に短命なのは同じです。

 

その理由は成虫は口が退化していて、エネルギーを外から得ることができないから。

 

 

 幼虫の頃に蓄え得たエネルギーだけで生きるから、どうしてもすぐに死んでしまうんですね。使い捨ての電池か、減量中のボクサーか。

 

その儚い命と、最後の灯火にも見える光は、古来のころから人々の心を惹きつけ、美しさの象徴として様々な創作物になったわけです。

 

 

そんな自然の中で愛されてきた蛍ですが、時代の流れとともに姿を消しつつあるのは皆さんも知っているかと思います。

 

川の開発や環境破壊、そして人工の照明が原因で繁殖が難しくなってるとのこと。

これは都会だけでなく、田舎でも問題になってきています。 

 

「都会で蛍を見なくなった」というのは、文化の発展の上で仕方のないことなのかもしれません。

 

 

 

だからこそ、田舎に行けば蛍に会える。

そんな日本人の心のふるさとをきちんと守ることが、蛍を使った地域づくりには必要なのだと思います。

 

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